2012年11月19日月曜日

ライブ後記 Live show's postscript and photos



▷ライブ後記  /  live show's postscript



-- Nov. 4 sun, 2012
「SoRA+勝井祐二 DUO LIVE」@祖師ケ谷大蔵muriwui


勝井さんと2度目となるデュオライブ。
エレキヴァイオリンと時折アコースティックヴァイオリン, 
そしてわたしの音数の少ないナイロン弦のギターと唄。

大好きで心地の良い空間のムリウイは, いつ行っても無国籍感がたまらなく自分にフィットするのだけど, 音を出すとまたどんどんと変容していく様が面白い。

今回も2ステージ制で, わたしの曲を中心に, 即興も楽しみつつ演奏させていただきました。
キャンドルの灯ったテーブルに座るみなさんの顔を見ながら。




















リハーサル後の夕方, 向こうでは富士山のシルエットが


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-- Nov. 6th to the 9th, 2012
「勝井祐二+SoRA OKINAWA TOUR」


ムリウイライブが終わって, 沖縄ツアーへ

6日 高江  /  6th,  in TAKAE

沖縄本島北部, 太平洋に面した国頭群東村(ひがしそん)
という村にある, 高江という場所。

人口約160人。その内の2割は中学生以下の子ども達。
子ども達のエネルギーが素晴らしく, 人懐っこく素直で元気

自然の豊かなこの土地に, 子ども達が駆け回り笑い声が響く

「綺麗だなあ」「良いところだなあ」と思って見つめながら現地の人の話を聞いていると, 聞く毎にびっくりするくらいこの美しい土地は多くの問題を内包していた。



米軍基地北部ゲート前にて, 完全生音のミニライブ

ここには2つの新聞社が取材に来てくれ, Ust中継も2つ入ってくれていたのだけど, それをリアルタイムで見てくれていた友人が画面越しに写真を撮って送ってくれました↓


とっても美味しい炊き出しをいただき感謝
(ベジ用と2種類作ってありました。さすが!)

あまりにも清くたくましく行動している, みなさんの姿

みんな笑顔がまあるくて, 優しかった


高江という名の通りの場所
子ども達が見つけたというとびきりの秘密の場所




その夜はカフェ山甌で2ステージライブ

みんなの美味しいマルシェも集まってきて, 竹ティピが立ち, かわいいタープが張られ, 山のなかは見る見るうちに野外フェスのようになっていきました




















まずは勝井さんのヴァイオリンソロ
木々をつたって森に反響していき, 鳥や虫達もざわめき共鳴しはじめました


勝井祐二+SoRA

そして2ステージ目からは高江在住のギタリスト・石原岳さんと3人で

インプロビゼーション(即興)から曲にうつり, 最後には友人シンガーソングライター・七尾旅人さんの作った「沖縄県東村高江の唄」をみんなでカバー

子ども達と犬と笑い声と木立に囲まれ, 愉快な夜は続くのでした。




あたたかい家庭

いたるところに愛が溢れていて愛おしい



















ひとりの天使の寝顔

このエンジェルの名前は “ぴこ”

自分達にとって悪いこと/やめて欲しいことをしている人達の話しをしているときに「そのなかにも良い人はいるんでしょ?」とドキッとすることをぽろっと言ってくれます

子どもは天からの使いだなあ
























みんなが通う小中学校

この学校の上の空にも, オスプレイは低空飛行

音よりも先に身体に振動がつたわってきて, なんとも言い難く不気味な感覚

地鳴りのような, 地震のような, 恐い震動





















8日 那覇  /  8th,  in NAHA

8日(木)柏屋食堂

のんびりとした時間が流れ, 多国籍な人々が行き来する素敵なお店

東京で何度か一緒にライブをして, 今は那覇へ移住した野村桂之助さんや, UAさんもお子さんを連れて遊びに来てくれたり, 嬉しい出合いや再会がここでもたくさん

同じ沖縄でも, エリアによって全然違う。

それは, 同じ日本でも, 同じ世界でも, 言えること

ただし, わたし達はおなじ人間だし

おなじ地球に生きているよ



9日(金)BAR SMOKE

みんな静かにしっかりと耳を傾けてくれていて

わたし達のサウンドと言葉を受けて, みんなそれぞれ心のなかで音が鳴るのがこちらにも聞こえました

それらは楽しい音だけではなくザワザワとしたものも大いにあったけれど, それはとても自然なこと

こころの音に蓋をせず, 誤摩化さず, 受け止めて

形作っていく

その作業をみんなでして, そして広げていきたいのです





東京へ戻る日には那覇でASYLUMというアート音楽イベントとサクラザカマルシェというかわいらしいマルシェが開催されていて, 各地から多くの人が来て賑わっていました。

わたしの友人も何人か出演したり出店していたので, 時間の限り楽しませていただきました。






















高江でも那覇でも, 心も身体も本当に癒され, 満たされました

それでもただ通り過ぎてしまわないように

みんなが抱えて生きている沢山の問題の, その中のほんの少しの宿題をもらって帰ってきました

そして両手いっぱいの笑顔を心に沁みこませて



沖縄のみんな, ありがとう◎


また行きます。



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-- Nov. 16 fri, 2012
「ねばぁでちょっとだけ宵っ」@下北沢NeverNeverLand


役者のきりんちゃんこと伊藤麻実子ちゃんにお誘いいただき下北沢で玄音楽団2ステージLIVE

たまたまニュージーランド人のお客さんが多かったので, わたしの大好きな曲, Crowded House「Don't Dream It's Over」カバーではサビで大合唱してくれたり, ノリの良い下北沢のみんなのリアクションが嬉しかったなあ。

サビの歌詞は, 今まさに。

“ 彼らがやってくる
でも僕らは知っている 彼らが勝てないことを
彼らを勝たせてはいけない ”


おもしろい漫談の方や渋い弾き語りの方がいたりと大盛り上がりな一夜でした



きりんちゃんお手製かぶき幕の前での玄音楽団LIVE
Left)AYAHARU, AKIO, SoRA & YASU


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前回のBlogで, アラブ展@六本木ヒルズ 森美術館へ行ったときの写真を載せました


こうしている今もまさに, いのちが, 特に幼い子ども達のいのちが奪われています

その日の出来事がその日の内に, リアルタイムで映し出される

いのちが文字通り“奪われて”いる様子を



許されることではないし,

世界も, これを見過ごすことだって許されない

自分にとっての『世界』の発端は, いつだってちっぽけな自分

画面の向こうに境界はなく

すべての出来事は自分と繋がっている現実